血液サラサラ検査の注意点

検査を受ける前は、普段通りの生活を

ふだんの血液の状態を見るのですから、特別に生活を変えたり、前日に絶食したりする必要はありません。よく、「会社の定期検診が近いから、先週から禁酒してるんだ」などという話を耳にしますが、これこそまったく意味がないことです。 

血液の流れは、前日に食べたものや飲んだものによっても変わります（もちろん、慢性的な高脂血症や糖尿病であれば、前日に禁酒したくらではサラサラになりませんが）。一時的に生活を改めて検査にのぞんで自己満足するのではなく、普段の生活の問題点をみつけることが目的ですから、不自然なことをするのはやめましょう。それでも、たまにはサラサラ検査の前日に職場の飲み会が入って深酒してしまったとか、急にかぜ気味になったという場合には、検査前の問診やアンケートでそのことを医師に伝えてください。飲酒による一時的な血小板凝集や、体調不良や睡眠不足による白血球の粘着などは、MCFANの画像を見慣れた医師ではあればすぐにわかるものです。 

医療機関によって違いますが、自分の血液の流れを録画したビデオを持ち帰れることもあります。たまにはそれを見直してみると、ライフスタイル改善の意識を再確認できて良いと思います。